世界を金融危機が襲い、各メディアで資本主義の「限界」が取り上げられています。特集「資本主義が問われている」は、これにズバリ切り込む意欲的企画です。石川康宏さんに聞く「『資本主義の限界』を考える」では、「資本主義の枠内での改革」との関係を意識しつつ、マルクスが『資本論』草稿で展開した「限界」論を紹介します。あわせて「投機経済」(高田太久吉)、「地球温暖化」(小野秀明)、「アフリカの貧困」(福田邦夫)の視角から、資本主義のあり方を問う論考があります。
一ノ瀬秀文さんのインタビュー「現代資本主義研究によせて」では、自身の戦中からの研究史をふりかえり、アメリカ型資本主義の「終焉」に直面している現在の研究課題まで、大きな視野で取り上げています。
ほかに、生活・雇用を守る政策上の焦点を聞く「新自由主義からの決別」(大門実紀史)、または一九八〇年から二〇〇〇年までのデータを駆使し推計した論文「現代日本の剰余価値率と利潤率」(泉弘志)などがあります。
