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編集部から

『医学とエンゲルス』新刊紹介へのお手紙

11.18.09 | Comment?

 11月号の「新刊紹介」で、松岡健一著『医学とエンゲルス』を載せましたら、筆者の松岡先生から、先日、ごていねいなお礼の手紙をいただきました。

 松岡先生は、医師で、岡山県・水島協同病院の院長をながらく勤め、現在も看護学校「ソワニエ看護専門学校」校長をされています。
 お礼状といっしょに、倉敷医療生協の職員向け雑誌『搏動』がはいっていました。『医学とエンゲルス』は、同誌に13年間、29回の連載が元になっているとのこと。同封の『搏動』第95号には、同書出版祝賀会の内容がまとめられており、そこで松岡先生ご自身の「あいさつ」のなかで、本書の動機を述べられていました。

hakudou.jpg 「入口は愛読書の1つであります、エンゲルスの『イギリスにおける労働者階級の状態』を、現代の吾々の生活や医療活動に重ね合わせて見たことに始まります。私の問題意識は、自分たちが直面している困難な諸問題に対して、科学的社会主義の創設者たちはどのように考えたのか、そしてその中から現代の吾々に教えてくれるもの、否吾々が学ぶものはないかという思いでありました。そのためには、少々手間取る古典に目を通し、現代に重ね合わす作業が必要でありました。そして、そこから得られたものを、これからの医療の前進や社会の変革に立ち向かう、若い世代の人々に伝えることが出来ないか、という思いがありました。」

 「この作業が進むに従って、その内容の豊かさと広さに、次第に引き込まれていったのが実態であります。対象となった文章は、エンゲルスが執筆したものが多いのですが、マルクスとエンゲルスは、今まで私が想像した以上に広範な知識の持ち主であり、医学の分野についても深い知識をもち、それを獲得しようと努力していたことが解ったわけであります」

 松岡先生は、今年82歳だそうですが、その熱い研究心と、社会実践に生かそうという意志に、学ばせていただきたいと思ったところです。

 以下、11月号「新刊紹介」の掲載記事です。

 松岡健一著
 『医学とエンゲルス 社会医学の立場から』

 医師である著者が、マルクス・エンゲルス全集にちりばめられた医学・医療・健康にかかわる二人の論説を紹介し、その現代的意義に光をあてた著作です。
 エンゲルスは『イギリスにおける労働者階級の状態』で、過重労働とストレス、労災・職業病のまん延、所得による医療格差、添加物まみれの粗悪な食品の横行など、一九世紀の資本の横暴による健康破壊を鋭く告発しました。社会医学に精通し、「森永ミルク中毒事件」の救済運動にもかかわった著者は、「労働者の社会的殺人」「食品公害の階級的本質」「運動の弁証法的発展の原理」など、エンゲルスの解明が二一世紀の現実をいかに射抜いているかを浮き彫りにします。?たたかう医師?ならではの、新たな角度からのエンゲルス論です。(S)
     (大月書店・4725円=税込)

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