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新日本出版社

商品詳細

海に癒され、海とともに生きる、ある水俣漁師三代の記録――。

ISBN978-4-406-05698-4 C0095

のさり

のさり

水俣漁師、杉本家の記憶より

定価2,090円(本体1,900円)

2013年7月25日

四六判並製 285P

戦前から網元を営む杉本家を水俣病が襲う。いじめられ孤立する長い日々。けれど、父は決して仕返しを許さない。チッソを訴える裁判を決意するも、糧を奪われた漁師の一家は困窮。苦しみのどん底でつかんだのが「のさり」という境地だった。水俣病資料館の語り部を続ける一家の歴史から、水俣病事件を問い直す迫真のノンフィクション作品。

【目次】

  • はじめに
  • プロローグ
  • 2011年、夏
  • 戦後
  • 茂道の海
  • 異変
  • 杉本組
  • 友人の死
  • 工場の影響
  • 混乱
  • 有機水銀
  • トシの発病
  • 隔離病棟
  • 漁師になりたい
  • 結婚
  • 子供が欲しい
  • 訴訟
  • 裁判の行方
  • どん底
  • 母の匂いはサロンパス
  • 舟魂
  • 勝利
  • えい子食堂
  • 長男の葛藤
  • ミカン栽培
  • 汚染魚獲り
  • がさくれミカン
  • パッチ漁へ
  • 舫い
  • エピローグ
  • おわりに

【推薦のことば】

  • ノンフィクション作家 柳田邦男さん
  • 壮絶な病、苛烈な差別、慈悲なき国家と企業ーーその不条理のどん底で見出した漁師・杉本家の人々の生き方と信条。著者の人間愛に満ちた眼差しによる緻密な取材が、不毛の時代においてもなお存在する崇高な人間性のかたちをヴィヴィッドに描き出した。石牟礼道子の『苦海浄土』以後の秀逸の記録文学作品だ。