商品詳細
人間である以上は、何ども何ども語りつがねばならないものがある。
ISBN978-4-406-05062-3 C0093

釈迦内柩唄
定価1,650円(本体1,500円)
2007年9月8日
A5判変型上製 158P
太平洋戦争末期、秋田の鉱山で起きた「花岡事件」を主題にした戯曲「釈迦内柩唄」が、いま再び、著者水上勉氏のオリジナル装丁で甦る。戦争というものの残忍さと人間の尊厳を、火葬を生業(なりわい・ルビ)とする一家のつましい生活のなかに描き出した表題作のほか、この作品にこめた作者の思いを綴った三つの文章と、著者自らが編纂した「花岡事件」資料を付す。
〔目次〕
- 戯曲 釈迦内柩唄
- 『釈迦内柩唄』をなぜ書いたか。
- そして、なぜいま花岡なのか。
- 演出ノート
- 『釈迦内柩唄』の上演に想う 尾崎陞
- 秋田県につたわるかぞえ歌
- ならびに花づくし歌
花岡事件を中心とする中国人・朝鮮人強制連行事件関係資料
あとがき