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千年もみじをあおぐと、体の中まで紅い色にそまりそうだった――

千年もみじ

最上一平=文 中村悦子=絵

定価1,870円(本体1,700円)

出版年月
2012年10月
ISBNコード
978-4-406-05629-8
仕様
8793/ A4変型上製/
読者対象
小学校低学年 
小学校中学年 
タグ
絵本    戦争を知る絵本   
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春は緑に秋には紅く、息をのむ色にそまる千年もみじ。じいちゃんのにいちゃんは、戦争にいく前、山へ千年もみじに会いにいった。南方へ連れて行かれ、そのまま帰ってこなかったにいちゃん。今年も千年もみじはみごとに紅葉した。「生きているってすごい」――じいちゃんの話を聞きながら、ともあきは幹にそっと耳をあてた。

著者情報

最上一平

1957年山形県生まれ。『銀のうさぎ』(1984年、新日本出版社)で日本児童文学者協会新人賞、『ぬくい山のきつね』(2000年、新日本出版社)で日本児童文学者協会賞、新美南吉児童文学賞、『じぶんの木』(2009年、岩崎書店)でひろすけ童話賞、『たぬきの花嫁道中』(2018年、岩崎書店)で日本絵本賞受賞。作品に『山のてっぺんの木のちょうじょう』『へんてこテーマソング』(2019年、いずれも新日本出版社)など多数。

中村悦子

群馬県生まれ。絵本の作品に『ありがとうフクロウじいさん』(2000年、教育画劇)、『おかあさんになるってどんなこと』(2004年、PHP研究所)、『かあさん どうして?』(2010年、佼成出版社)、挿絵の作品に『ミンティたちの夏のかくれ家』(2010年、文渓堂)、『はらっぱこうえんのてんとうむし』(2002年)『菜の花さいたら』(1999年、以上新日本出版社)、など多数。