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秘匿名「山」とは何か?−−13冊のノートが語る戦争と防諜の実態

陸軍・秘密情報機関の男

岩井忠熊=著

定価1,650円(本体1,500円)

出版年月
2005年2月
ISBNコード
978-4-406-03167-7
仕様
0031/ 四六判並製/ 187P
タグ
人文    歴史一般   
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中野学校創設に関与した岩畔豪雄の下で、「満州」・インド・ビルマ工作に奔走する若手将校・香川義雄。左翼運動にかかわる弟たち、苦悩する地方名望家の父−−。残された13冊のノートから浮かびあがる、日本陸軍のアジア侵略への軌跡。新防衛大綱、憲法改悪などの動き強まるなか、軍防諜機関の実態にせまる衝撃の一冊

目次や構成

はしがき

  • 1  残された十三冊の大学ノート

    地方名望家の父・錬弥/弟・信雄の治安維持法違反事件/父・錬弥の苦悩/弟・信雄、検挙/革命運動戦士の死
    ほか

  • 2  "あつかいにくい"若手将校

    弟・敏雄の同盟休校事件/満州全域を転戦し、大尉に昇進/弟たちの事件の影響/息子たちの行動に慟哭する母・貞/弟・敏雄が反戦ビラ貼る
    ほか

  • 3  特殊任務への出発

    一風変わった中隊長ぶり/軍服を脱いで革ジャンパーに/結婚生活へ
    ほか

  • 4  一家を襲った左翼思想への弾圧

    敏雄の影響を受けた弟・文雄/特高に連行された弟・文雄/一家への大きな打撃
    ほか

  • 5  秘密情報機関「山」の創設

    料亭で受けた"新しい任務"/深く潜行した「山」の存在/中野学校の創設に関与/「銃剣に代わる科学による二・二六」
    ほか

  • 6  「満州国」での特殊任務

    幕僚として、再び「満軍」の顧問に/「満州国」での兵役法施行/海賊船で戦略物資を密送/対ソ戦準備から対米英開戦/官僚機構化する「軍」の組織
    ほか

  • 7  インド工作に暗躍する光機関

    情報工作にあたる私服の軍人/インド独立に関与するF機関/チャンドラ・ボースと東条首相の会見/伝単(ビラ)を空中撒布
    ほか

  • 8  ビルマ作戦と十五年戦争の破局

    インパール作戦と光機関/ニューデリーでの裁判/片倉参謀の証言/在留日本人の勝ち組と負け組/「軍歴二十三年」に幕
    ほか

  • 9  情報将校たちの戦後

    虚構の「アジア解放戦争論」/CIAなど現代の「情報活動」/「山」とは何だったのか/日米安保体制下の情報活動/憲法九条改悪と情報工作の強化
    ほか

  • 参考文献

著者情報

岩井忠熊