真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社

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「学校に心の自由を!」――教師たちはたちあがった

普通の人

森与志男=著

定価2,860円(本体2,600円)

出版年月
2006年8月
ISBNコード
978-4-406-03311-4
仕様
0093/ 四六判上製/ 350P
タグ
芸術・生活    小説   
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都立高校の卒業式で起きた「日の丸・君が代」の強制。内心の自由を行使し着席のまま「君が代」を歌わなかった教師たちは処分され、起立したが歌わなかった主人公の宗方謙三も、大きな岐路にたたされる。権力の弾圧のなかで“普通の教師”は何を考え、どう行動しようとしたのかを感動的に描く長編。

目次や構成

〔目次〕

  • 1章  閉校式
  • 2章  仕事はじめ
  • 3章  新学期
  • 4章  目標管理
  • 5章  夏休み
  • 6章  上意下達
  • 7章  刻々
  • 8章  ウタハタ
  • 9章  前夜
  • 10章  卒業式
  • 11章  嵐
  • 12章  支援
  • 13章  旅立ち
  • 14章  審問
  •     エピローグ

「国歌斉唱。ご起立下さい」いよいよそのときがきたのだ。ところが伴奏の音がしない。 謙三は身を固くして目を閉じていた。ひどくながい時間に感じた。 ・・・そのときすぐ後ろで低いが強い調子の声がした。教頭だった。
(本文より)

著者情報

森与志男

1930年生まれ。日本民主主義文学会会長。