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「改革」がもたらした「教育破綻」をこえて

変われるか? 日本の教育 現場の視点から「教育改革」を斬る

尾木直樹=著

定価1,980円(本体1,800円)

出版年月
2009年9月
ISBNコード
978-4-406-05272-6
仕様
0037/ 四六判上製/ 245P
タグ
芸術・生活    教育   
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「小泉改革」以来、教育が政治にふりまわされてきた。序列化を強めて子どもを失望させ、学力を低下させてきた全国学力テストや学校選択制。職員会議での「挙手禁止」を強いる東京都教委。おかしな現状を変えるため、子どもの幸福度が世界一といわれるオランダにも学びつつ、教育の条理をふまえて日本の教育の針路を探る。

目次や構成

〔目次〕

  • はじめに
  • 第1章  時代を逆走する「改正」教育基本法――まるで「クーデター」
    1. 「新」教育基本法誕生?物語?―その真相
    2. 新法の下でいかに教育と子育てを展開していくか
  • 第2章  吹き荒れる「数字の嵐」――これでは「教育破綻」
    1. 子どもを窒息させる数値目標
    2. 復活した「全国学力テスト」――その問題点
    3. 学校選択制で友達も地域もバラバラに
    4. 授業料滞納問題にみる「教育の不条理」
  • 第3章  子どもや教員の味方になれない教育委員会
    1. 事件が教える、教育委員会の力量
    2. すさまじいばかりの「教育偽装」
    3. 政治家の「不当な支配」に加担
    4. 教育委員会を風通しよく
  • 第4章  教職員も?伸びる?学校へ
    1. 教職員に「発言の自由」がない
    2. 教職員を無力化させる「挙手禁止」――「やる気」と「教師力」の喪失
    3. 教員免許の「賞味期限」は10年?
  • 第5章  海外から見た「教育鎖国」日本
    1. ILO・ユネスコ調査団の日本政府への是正勧告
    2. 子どもの「幸福感」世界一のオランダから見た日本
  • 第6章  「教育条理」を貫く
    1. 体罰問題で考える「子ども観」
    2. 教育の「原風景」―― 子どもの「心に寄り添う」
    3. どこをめざす?  日本の教育の進路
  • 終  章  「五観」を転換させよう

著者情報

尾木直樹

教育評論家。臨床教育研究所「虹」所長。法政大教授。1947年滋賀県生まれ。早大卒業後、私立高校、公立中学教師を経て現職。『新・学歴社会が始まる』(青灯社)『学校は再生できるか』(NHKブックス)、『子どもの危機をどう見るか』(岩波新書)、『元気が出る子育て論』『子育てとテレビ新事情』(新日本出版社)