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あなたの心に、届きますか?

ボイスライブラリー 無言館の証言

無言館=編

定価1,980円(本体1,800円)

出版年月
2009年10月
ISBNコード
978-4-406-05285-6
仕様
0021/ 四六判上製/ 291P
タグ
人文    歴史一般   
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「非常に、短い間にきらっと光るものがあって」と往事を語る妻、「帰ってきてからまた描くから」と出征した画学生、「絵を一枚でも多く防空壕へ入れよう」とした父……。知られることが少なかった遺族の生テープが、無言館に集積されていた! 戦没画学生の「命の輝きと死の無念」を痛切に語った証言の数々を、今回初めて単行本化する。

目次や構成

〔目次〕

  • 記憶の旅、記録の旅――無言館「ボイスライブラリー」のこと……窪島誠一郎
  • 伊澤  洋[享年26]……だって、これは洋の命でしょう(兄・伊澤民介さん)
  • 市瀬文夫[享年29]……母さん、ちゃんと守るから(友人・熊谷元一さん、長男・市瀬和利さん)
  • 岩田良二[享年30]……早く直りたい一心だったと思うんです(妹・松浦今子さん)
  • 太田  章[享年23]……絵を一枚でも多く防空壕の中へ入れようと(妹・太田和子さん、同級生・毛利武彦さん)
  • 小柏太郎[享年26]……兄さん、絵を描いていてよかったね(弟・小柏二郎さん)
  • 尾田龍馬[享年25]……「運命」を聴くたんびに涙が出ました(姉・山本登美子さん、姉・多田多美子さん、姉の息子・檜垣保孝さん)
  • 河口正喜[享年32]……親父に似てるって言われるのが、一番うれしいんです(息子・河口正彦さん)
  • 川  雅[享年33]……赤紙一枚で死んでしまう(妻・川文子さん、娘・高木千鶴さん)
  • 桑田一彦[享年23]……絶句してしもうた、それがずっと凍りついていた(妹・桑田照美さん)
  • 桑原喜八郎[享年24]……帰ってきたらまた描くから(弟・桑原十四郎さん)
  • 駒田芳久[享年24]……僕もお嫁さんがほしかったなぁ(妹・海堀和子さん、その夫・海堀寅一さん)
  • 椎野 修[享年31]……ビルマの陽を贈りたいようだ(妻・椎野秀子さん)
  • 杉原基司[享年23]……母は涙 乾く間なく 祈ると知らずや(妹・杉原恂子さん)
  • 手島守之輔[享年31]……探しに行った時には、原爆がまだどこかしらあった(妹・手島 篠さん)
  • 中川勝吉[享年26]……もし僕が帰ったらパリへ留学したい(義妹・中川幸子さん)
  • 中村萬平[享年26]……ビルマノ陽を贈りたいようだ(妻・椎野秀子さん)
  • 西岡健児郎[享年26]……非常に、短い間にきらっと光るものがあって(妻・藤戸せつさん)
  • 日高安典[享年27]……涙を流さんで泣くというのがあるんですね(弟・日高稔典さん)
  • 前田美千雄[享年31]……一年間でしたが、私は幸せだったなぁ(妻・高沢絹子さん)
  • 益田卯咲[享年31]……野の花を父の枕元に生けて(兄・益田 申さん、兄嫁・益田八千代さん)
  • 結城  久[享年31]……這ってでも生きて帰ってくるから(弟・結城 誠さん)
  • 吉田二三男[享年30]……七十になっても八十になっても絵筆を離したくない(妹・吉田晴子さん)

著者情報

無言館

一般財団法人 戦没画学生慰霊美術館。日本のアジア・太平洋戦争で、志半ばに命を奪われた画学生たちの残した絵画や作品、愛用品、手紙などを収蔵、展示しています。1997年5月2日、信濃デッサン館の分館として開館。

ボイスライブラリー 無言館の証言

ボイスライブラリー 無言館の証言

定価1,980円
(本体1,800円)

2009年10月