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教育学の根拠を欠いた「実験」の危うさを解明!

これでいいのか小中一貫校 その理論と実態

山本由美 藤本文朗 佐貫浩

定価1,760円(本体1,600円)

出版年月
2011年9月
ISBNコード
978-4-406-05505-5
仕様
0037/ 四六並製/ 246P
タグ
芸術・生活    教育   
在庫状況
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全国で相次ぐ小中一貫校作り。中学校的なありようを小学生にまで前倒しし早くから子どもの選別・序列化が進む、狭い敷地に巨大な建物を作るため学校生活に支障が出るなど、多くの問題が明らかになっています。教育学、発達心理学、学校建築、地方財政論などの面から多角的に論じ、各地の実態や反対運動の経験を紹介します。

目次や構成

  • はじめに
  • 第1部  小中一貫校問題とは何か
    • 第1  章  なぜこの問題が出てきたのか
    • 第2  章  小中一貫教育・一貫校に教育学的根拠はあるのか
    • 第3  章  発達論から見た小中一貫教育
    • 第4  章  「小中一貫教育」と子どもの生活
    • 第5  章  学校建築から小中一貫校問題を考える
    • 第6  章  財政分析で透視する小中一貫校問題
  • 第2部  各地の小中一貫校の実態と学校統廃合
    • 第7  章  京都市東山区の小中一貫校と学校統廃合
    • 第8  章  学校・地域の歴史の中で統廃合問題を考える
    • 第9  章  東京・品川における小中一貫教育・一貫校の現実と問題点
    • 第10章  大阪府門真市での小中一貫教育、学校統廃合、学校統制
    • 第11章  一体型校舎建築に反対する三条市の運動
    • 第12章  統廃合計画を廃案に追い込んだ文京区民の運動

著者情報

山本由美

和光大学教授。東京自治問題研究所常任理事。教育行政学、教育制度を専攻。 横浜国立大学教育学部教育学科、東京大学大学院教育学研究科教育行政学専攻修士課程修了、 同博士課程満期退学。工学院大学非常勤講師、ボストン日本語学校中学部教員などを経て 浦和大学短期大学部准教授、東京田中短期大学こども学科准教授、2010年度から現職。 『学校を取り戻せ』(2016年、花伝社、共編著)、『「小中一貫」で学校が消える』(2016年、新日本出版社、共編著)、『これでいいのか小中一貫校』(2011年、同、共編著)、『小中一貫教育を検証する』(2010年、花伝社、編著)、『学力テスト体制とは何か』(2009年、花伝社)、『ベストスクール』(2002年、花伝社)など著作多数。

藤本文朗

1935年京都府生まれ。滋賀大学名誉教授。教育学博士。東京教育大学卒業、京都大学大学院修了。「ベトちゃん、ドクちゃんの発達を願う会」代表。全国障害者問題研究会顧問。『ベト・ドクと考える世界平和』(共編著、2017年、新日本出版社)、『晃平くん「いのちの差別」裁判』(共編著、2016年、風媒社)など著作多数。

佐貫浩

1946年兵庫県生まれ。法政大教授。教育科学研究会委員長。『危機のなかの教育』(2012年、新日本出版社)、『品川の学校で何が起こっているのか』(2010年、花伝社)、『これでいいのか小中一貫校』(2010年、新日本出版社)、『学力と新自由主義』(2009年、大月書店)、『「自由主義史観」批判と平和教育の方法』(1999年、新日本出版社)。