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時をこえ、心ゆさぶり闘いをはげます言葉たち。新進の“近代詩伝道師”が贈る、詩と詩人の入門書!

心に太陽を くちびるに詩を

Pippo=著

定価1,760円(本体1,600円)

出版年月
2015年11月
ISBNコード
978-4-406-05949-7
仕様
0095/ 小B6判上製/ 192P
タグ
芸術・生活    記録・回想・エッセイ   
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自然、愛、命、人生、あるいは戦争と貧困、差別と憎悪、自由と弾圧――こうした今日的テーマに、詩人たちはいかに向き合ってきたのか。近代日本で生み出されたエネルギー溢れる作品と言葉にふれながら、深遠でふくよかな詩と詩人の世界へと誘う。やわらかでいて、切っ先鋭い問いかけが胸に沁みる珠玉のエッセイ集。

目次や構成

はじめに 1

一、生きるという旅 7
 旅人になるきみたちへ――新美南吉「寓話」 8
 弾圧の中、闘う人々の声――船方一「ふるさとえの歌」 12
 全力で「今日」を生きる――室生犀星『昨日いらつしつて下さい』 16
 表現と創作を愛して――竹内浩三「雨」「骨のうたふ」 20
 弱さを恥じず、さらけだす強さ――中原中也「汚れつちまつた悲しみに……」 25
 自由な精神を今こそ歌え!――小熊秀雄「しやべり捲くれ」 30
 言えなかったその言葉を――永瀬清子「黙っている人よ藍色の靄よ」 35
 永遠なるものに包まれて――串田孫一「山頂」 40
 生の道のり温かく照らす――吉野弘「奈々子に」「祝婚歌」 44
 次の世代へ手渡すために――河井酔茗「ゆづり葉」 49
 春は生涯を支えていく――高階杞一「人生が1時間だとしたら」 53
 わたしはわたしになりました――西尾勝彦「そぼく」 58
 心配・悲しみ、あと回し――山崎るり子「ゴマ和え」 63
 憎悪・争い、断ち切る勇気――杉山平一「わからない」 67

二、いのちのしずく 71
 ただ一度きりの生を――村山槐多「いのり」 72
 ゆるしの鳥、やさしい鳥――菊田守「いいよどり」 76
 わたしの幸せというもの――羽生槙子『縫いもの』 80
 虫のいのちとの交感――立原道造「夏秋表」 84
 あきらめず、空へ高く――黒田三郎「紙風船」 88
 はなすものか、どんなことがあつても――山村暮鳥「自分は光をにぎつてゐる」 93
 春の陽光がおだやかに――草野心平「えぼ」 98
 懸命だった若き日々――高田敏子「春の渚」「リンゴの花」 103
 地球とぶ靴と世界の田舎――佐藤惣之助「船乗りの母」 107
 迫り来る死にむきあう――高見順「魂よ」「花」 111
 いのちのすばらしい痛さ――吉原幸子「あたらしいいのちに」 115
 一心に追い求めた道――山之口貘「生活の柄」 119
 鎮魂と平和への意志と――原民喜「コレガ人間ナノデス」 123
 厳しい生に灯りともす――高橋元吉「十五の少年」 127

三、言葉のかほり 131
 珈琲――吉井勇、木下杢太郎、北原白秋、山村暮鳥 132
 旅 ――与謝野晶子、金子光晴、林芙美子、種田山頭火 139
 風 ――宮澤賢治、尾形亀之助、大手拓次、八木重吉 146
 笑い――千家元麿、金子てい、丸山薫、北村初雄、平木二六 153
 鉛筆――吉塚勤治、森谷安子、竹中郁、宮澤賢治 160
 煉瓦――石川啄木、中原中也 167
 海 ――S・ティーズディール/西條八十〔訳〕、森三千代、
                               石川善助、蔵原伸二郎、千種創一 174

あとがき 183

著者情報

Pippo

1974年東京生まれ。近代詩伝道師、朗読家、著述家。 青山学院女子短期大学芸術学科卒業後、思潮社勤務を経て2008年より音楽活動、近代詩朗読活動を開始。2009年10月より詩の月例勉強会「ポエトリーカフェ」主宰。

心に太陽を くちびるに詩を

心に太陽を くちびるに詩を

定価1,760円
(本体1,600円)

2015年11月