真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社

メニュー

「教育の権利」が活きる社会をどうつくるか

無償教育と国際人権規約 未来をひらく人類史の潮流

三輪定宣=著

定価2,420円(本体2,200円)

出版年月
2018年8月
ISBNコード
978-4-406-06265-7
仕様
0037/ 四六判並/ 192P
タグ
芸術・生活    教育   
ネットショップでさがす
アマゾンでさがす
楽天ブックスでさがす
e-honでさがす

世界の大きな流れとなりつつある無償教育。国際人権A規約13条が日本政府に無償教育計画を迅速に作成し実施することなどを求めている。本年度から給付奨学金が一部実施となり、無償教育への関心が高まるもとで、国際人権規約の視点から日本教育の遅れた現実を直視し、無償教育政策が開く日本社会の将来を展望する。

目次や構成

  • はじめに―無償教育の潮流と展望
  •  1  「無償教育時代」の到来と有償教育との訣別
  •  2  無償教育の意義と展望
  • Ⅰ部  国際人権規約と無償教育
  • 第1章  国際人権A規約13条と「2018年問題」
  •  1  国際人権A規約と第13条
  •  2  社会権規約委員会「一般的意見」
  •  3  社会権規約委員会「総括所見」と「2018年問題」
  • 第2章  国際人権A規約13条の意義と思想
  •  1  国際人権規約と無償教育条項の世界史的・人類史的意義
  •  2  無償教育の思想史
  •  3  無償教育の教育実践的意義
  •  4  無償教育と社会の発展
  • 第3章  国際人権A規約13条・「2018年問題」への官民の対応、市民運動
  •  1  「2018年問題」への政府・民間の対応
  •  2  「2018年問題」と市民運動
  • Ⅱ部  無償教育政策の動向と教育費の現状
  • 第4章  無償教育政策の動向と背景
  •  1  無償教育政策の最近の動向
  •  2  無償教育政策の背景
  • 第5章  過重な教育費負担、少子化と財政危機
  •  1  過重な家計負担教育費の実態
  •  2  高学費と高等教育の修学難
  •  3  学校・教師の疲弊
  •  4  少子化を加速する教育費負担、財政危機
  • 第6章  貧困・格差と就学支援・奨学制度
  •  1  貧困・格差の拡大と子どもの貧困
  •  2  就学支援・奨学制度と自治体の責任
  •  3  奨学金制度の変遷、現状と課題
  • Ⅲ部  「2018年問題」の課題と展望
  • 第7章  無償教育計画と教育保障制度
  •  1  無償教育計画
  •  2  「教育保障制度」の確立
  • 第8章  朝鮮学校への就学支援金支給差別
  •  1  問題の概要
  •  2  国際人権規約と民族差別の禁止
  •  3  憲法、教育基本法と朝鮮高校就学支援金差別の不当性
  •  4  朝鮮高校が受ける「不当な支配」論
  • 第9章  教育職員の地位の改善
  •  1  就学前・初等・中等教育の教育職員の地位の改善
  •  2  高等教育の教育職員の地位の改善
  • 第10章  学校制度の発展
  •  1  国連の委員会による日本の教育に関する勧告と政府・民間の対応
  •  2  学校制度の発展と日本の教育の課題
  • 第11章  無償教育の展望と財源
  •  1  財源見通しと財政破綻の危機
  •  2  無償教育社会実現の財政政策
  • おわりに―「教育再生」政策と教育共同戦線
  •  1  「教育再生」政権の推進
  •  2  教育共同戦線の構築

著者情報

三輪定宣

1937年静岡県三島市生まれ。東京大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科博士課程修了。千葉大学教育学部教授などを経て同大学名誉教授。現在、国民のための奨学金制度の拡充をめざし、無償教育をすすめる会(奨学金の会)会長、帝京短期大学教授。著書に『教育法の現代的争点』(共著2014年、法律文化社)、『新しい高校教育をつくる』(14年、新日本出版社)、『先生、殴らないで!―学校・スポーツの体罰・暴力を考える』(13年、かもがわ出版)など。

無償教育と国際人権規約

無償教育と国際人権規約 未来をひらく人類史の潮流

定価2,420円
(本体2,200円)

2018年8月