
人間の心をもったとたん、「失敗だ」とセンサーを切られたロボット兵士・ロボメガリス。「家族が飢えていないか」が心配だという鉄砲をかついだ兵隊。やりをつきさした年寄りの顔がわすれられない足軽。それぞれの時代に、戦場の足手まといとされた三人の男たち。三人は出会い、麦を実らせ、最後のいのちを、人間らしく生きる。
著者情報
一色悦子
福島県郡山市生まれ。京都女子大学短期大学部文科卒業。「受験連盟」で毎日児童小説入賞。作品に『海からのしょうたいじょう』(小学館)、『どろぼう橋わたれ』(童心社)、『サインゲーム』(くもん出版)、『アイスキャンデーの木』(草炎社)など。日本児童文学者協会理事。

麦ほめに帰ります
定価1,650円
(本体1,500円)
2010年4月
国井節
多摩美術大学卒。広告・ディスプレイ・雑誌・絵本などの分野で幅広く活動。個展歴多数。子どもの本の仕事に『へんてこパン』(ポプラ社)、『マメンホテップ4せい』(フレーベル館)、「おひめさま」シリーズ(ポプラ社)など。 東京イラストレーターズ・ソサエティ会員。

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(本体1,500円)
2010年4月