
ちっこばぁばは、かあさんが働く病院の入院患者さん。いじめにあって学校に行けなかったぼくは、毎日ちっこばぁばの病室へ通った。ばぁばは、笑顔でぼくの話を聞いてくれる。一人ぼっちで、重い病気のはずなのに、ちっこばぁばは、いつも幸せそうに笑っていた。でも、ぼくは、一度だけちっこばぁばの涙を見ちゃったんだ――。
著者情報
福明子
1957年神奈川県生まれ。『ジンとばあちゃんとだんごの木』(あるまじろ書房)でひろすけ童話賞、「やんも―光る命の物語」で椋鳩十記念伊那谷童話大賞、「七度夢」でグリム童話賞受賞。作品に『花咲かじっちゃん』(ひくまの出版)、『天風の吹くとき』(国土社)などがある。日本児童文芸家協会・日本文藝家協会会員。

ちっこばぁばの泣いた夜
定価1,540円
(本体1,400円)
2012年1月
ふりやかよこ
1946年山口県生まれ。大分県立芸術短期大学油絵科卒業。『ばあちゃんママのなつやすみ』で絵本日本新人賞佳作、『おばあちゃんのしまで』でけんぶち絵本の里大賞びばからす賞受賞。絵本に『大どろぼうくまさん』(教育画劇)、『ゆうたのオオムラサキ』(文研出版)他。日本児童出版美術家連盟会員。

ちっこばぁばの泣いた夜
定価1,540円
(本体1,400円)
2012年1月