
倉敷中央病院内の「グリーンはぁと」はボランティアサークル。ここで作られる小さなベビー服は亡くなった赤ちゃんのためのものだった。生まれてすぐに亡くなってしまった赤ちゃんに着せるベビー服は、日本中どこをさがしても売っていない――。悲しみの中にある母親に寄り添いたいと病院で活動するさまざまな人びと。
著者情報
八束澄子
広島県生まれ。『青春航路ふぇにっくす丸』(1993年、文溪堂)で日本児童文学者協会賞、『わたしの、好きな人』(2006年、講談社)で野間児童文芸賞受賞。作品に『てんせいくん』(2011年)『ちいさなちいさなベビー服』(2015年)(共に新日本出版社)、『明日のひこうき雲』(2017年)『明日につづくリズム』(2009年)(共にポプラ社)他多数。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」会員。

ちいさなちいさなベビー服
定価1,540円
(本体1,400円)
2015年12月