
太陽の黒点が減ると地球が寒くなる……迷信とも思われた連動。若手科学者として太陽の研究をしていた作者は、その謎の解明に挑戦します。南極の氷や巨木に残された、はるか昔の太陽の記録を解き明かすと、太陽と気候との関係性が浮かびあがり、やがて毎日の天気の変化にもリンクします。新しい研究をわかりやすい読み物に。
著者情報
宮原ひろ子
1978年埼玉県生まれ長崎県育ち。理学博士。現在、武蔵野美術大学教養文化・学芸員課程研究室准教授。専門は太陽物理学、宇宙線物理学、宇宙気候学。名古屋大学大学院理学研究科博士課程(後期課程)修了。東京大学宇宙線研究所や米航空宇宙局などで、太陽活動や宇宙線の長期変動を明らかにする研究に従事。現在は、太陽活動が地球の気候や気象に及ぼす影響についても研究を進めている。第5回地球化学研究協会奨励賞(2008年)、平成24年度文部科学大臣表彰若手科学者賞(2012年)、第31回 講談社科学出版賞(2015年)を受賞。著書に『地球の変動はどこまで宇宙で解明できるか――太陽活動から読み解く地球の過去・現在・未来』(2014年、化学同人)、共訳書に『太陽活動と地球: 生命・環境をつかさどる太陽』(2012年、丸善出版)がある。

太陽ってどんな星?
定価1,650円
(本体1,500円)
2019年7月