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新日本新書511 聖武天皇と紫香楽宮(しがらきのみや)の時代

小笠原好彦=著

定価1,045円(本体950円)

出版年月
2002年1月
ISBNコード
978-4-406-02849-3
仕様
0221/ 新書判/ 208P
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滋賀・宮町遺跡の水田下からこつ然と現われた幻の紫香楽宮。大仏造営の野望たぎらせ,都を転々と移した聖武天皇の謎の彷徨はなにを意味するか。遺跡発掘調査と考古学の成果をもとに,古代東アジア世界での8世紀前半の日本の律令国家の実像に迫る。

目次や構成

[目次]

  • 序章  聖武天皇の彷徨
    1. 見つかった紫香楽宮
    2. 紫香楽宮をめぐる謎
  • 第一章  紫香楽宮跡を求めて
    1. 紫香楽宮跡の指定
    2. 伽藍をもつ寺院跡
    3. 紫香楽宮と宮域の復原
    4. 宮町遺跡の柱根
  • 第二章  藤原広嗣の乱と恭仁宮・京の造営
    1. 東国への行幸
    2. 近江路へ
    3. 恭仁宮・京の造営
    4. 恭仁宮・京の復原案
    5. 発掘された恭仁宮・京
    6. 京仁宮・京をめぐる問題
  • 第三章  紫香楽宮と大仏造立
    1. 紫香楽宮の離宮造営
    2. 大仏の造立
    3. 聖武天皇と行基
    4. 大仏造立の虚構
    5. 大仏造立の背景
  • 第四章  紫香楽宮の朝堂を掘る
    1. 宮町遺跡の発掘
    2. 見つかった朝堂
    3. 大規模な宮都
    4. 三千余点の木簡
  • 第五章  難波遷都と紫香楽宮遷都
    1. 遷都の意向調査
    2. 難波遷都の謎
    3. 紫香楽宮遷都の背景
    4. 山火事と地震
  • 第六章  聖武天皇の野望と東アジアの国際関係
    1. 恭仁宮・京と洛陽
    2. 紫香楽宮大仏と竜門大仏
    3. 聖武天皇の彷徨と壬申の乱
    4. 彷徨を私考する
    5. 聖武天皇の野望
    6. 紫香楽での山火事
  • 終章  古代国家と宮都
    1. 渤海使節
    2. 聖武天皇と天命思想
    3. 天皇と古代都市
  • あとがき
  • 参考文献

著者情報

小笠原好彦