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国民的作家であり，不屈の日本共産党員であった小林多喜二の決定版全集。近代文学の進歩的伝統を受けつぎ，わが国の現実と解放運動の根本的課題に正面からいどんだ，先駆的で不滅な業績と生涯を集大成する。 〔１９８２年６月〜１９８３年１月刊行 １９９２年１２月新装版〕
目次や構成
本全集は、小林多喜二没後50周年を記念して、定本版刊行後十数年を含む半世紀にわたる 全集編纂事業を集大成して刊行されました。
校訂・解題は、多喜二の盟友であった手塚英孝氏が三十数年にわたって心血を注いだ 定本版とその後の仕事を引き継ぐ厳密で正確な研究の成果にもとづくものです。
現在、出版されている多喜二の作品のほとんどは、 本全集を底本としています。小説はもとより評論、日記、書簡など、 多喜二の業績を網羅した唯一の全集として、変わらぬ価値を持ち続けています。
- 第１巻
健／継祖母のこと／藪入／ロクの恋物語／ある役割／暴風雨もよい／ 駄菓子屋／彼の経験／田口の「姉との記憶」／龍介の経験／師走／父の危篤／ほか
- 第２巻
防雪林／一九二八年三月十五日／東倶知安行／蟹工船／不在地主／ 監獄部屋（ノート稿）／防雪林（改作)（ノート稿）
- 第３巻
暴風警戒報／救援ニュースNO18.附録／同志田口の感傷／工場細胞／ 「市民のために！」／オルグ／健坊の作文／壁にはられた写真／独房／飴玉闘争／ほか
- 第４巻
転形期の人々／沼尻村／党生活者／地区の人々
- 第５巻
評論（1923〜32年）
- 第６巻
評論（1932〜33年)、卒業論文、初期文集
- 第７巻
日記、翻訳、小説ノート稿、感想・覚え書き、書簡、補遺／付＝年譜、全刊行書目録、総索引
