
光を求めて扉を開かん ―ハンセン病元患者たちのたたかい―
新日本出版社編集部=編
国の誤った強制隔離政策と世間の差別と偏見のもとで,地獄の苦しみをなめてきたハンセン病元患者たちの手記やルポなど,心の叫びを記録し,熊本地裁判決の画期的意義,たたかいをささえた日本共産党の姿を明らかにする。判決の要旨を収録。
目次や構成
[目次]
- 序にかえて―開かれた重い扉(谺 雄二)
- 第I部 光を求めて扉を開かん
- ハンセン病元患者が語る―国の控訴期限を前に―
鷹志 順さん/志村 康さん/鷹志トキエさん/溝口製次さん/谺 雄二さん
- たたかって、自分の人生がよみがえった―国を控訴断念に追い込んで―
國本 衛さん/宇佐美治さん/窪田茂久さん/曽我野一美さん
- [手記]病苦と、この国に生まれた不幸二一世紀に残したくはなかった
ハンセン病訴訟原告 柴田良平
- [手記]断種の辛さ老いて重く
ハンセン病訴訟原告 上田正幸
- 人間回復の旗掲げて
- 〔その1〕岡山・日本共産党愛生支部の歩み
- 〔その2〕群馬・日本共産党栗生支部の歩み
- 故郷への道を結ぶ「人間回復の橋」(岡山 長島愛生園)
―ハンセン病元患者の姪とバスガイドの出会い―
- 消えない心の傷、死んでいった人々の思いを刻む
短編小説集『ハンセン病療養所』作者の冬敏之さんに聞く
- ハンセン病元患者が語る―国の控訴期限を前に―
- 第II部 国を断罪した熊本地裁判決から控訴断念まで
- ハンセン病国賠訴訟・熊本地裁判決の意義(中西一裕)
- 国は控訴せず全面解決を急げ(「しんぶん赤旗」主張)
- 控訴は新たな人権侵害"入園者が死ぬのを待つのか"
衆院・法務委員会での日本共産党・木島日出夫議員の質問
- 一日も解決をのばすのは許されない 国は控訴を断念し全面解決を
ハンセン病訴訟集会での日本共産党・市田忠義書記局長のあいさつ
- 命がけの気迫が政府を動かした
ハンセン病訴訟勝利集会での日本共産党・志位和夫委員長あいさつ
- 人間の尊厳回復への大きな一歩(「しんぶん赤旗」主張)
- ハンセン病訴訟における国の責任確定にあたっての声明(全文)
ハンセン病違憲国家賠償訴訟全国原告団協議会・同全国弁護団連絡会
- 【資料】
- ハンセン病国家賠償請求訴訟・熊本地方裁判所判決(要旨)
- ハンセン病訴訟・控訴断念での政府の声明
- ハンセン病問題に関する決議(全文)
著者情報
新日本出版社編集部

光を求めて扉を開かん ―ハンセン病元患者たちのたたかい―
定価1,320円
(本体1,200円)
2001年7月