
国民の真の豊かさ,真の福祉とは何かを根源的に問う。古典的諸学者の思索にも踏み込みながら,技術革新などが進む現代資本主義の行方を,豊かなビジョンで語った碩学の書。本書冒頭では,アメリカ一極支配の独善的動向に警鐘を鳴らす。
目次や構成
[目次]
- まえがき
- I 「ブッシュ・ドクトリン」の時代に生きて
「ブッシュ・ドクトリン」追記
- II 福祉問題の理念と現実
- 一 社会保障制度の二つの問題点―「世代間の負担格差」と「財源」―
- 二 二一世紀の医学・医療を展望して
- 三 「水俣病は鏡である」―戦後五〇年を振り返って―
- 四 技術革新と雇用問題
- 五 明かりを求めて
- 六 『経済財政白書』に疑問点あり
- 七 ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』に異議あり
- III 体制変革の方向
- 一 現代帝国主義の分析のために
- 二 資本制社会の変革をめざして
- 三 二一世紀資本主義の行方
- 初出一覧
著者情報
都留重人

体制変革の展望
定価2,420円
(本体2,200円)
2003年6月