
南アルプスからヒマラヤまで“心の山”を求め続ける写真家魂の記録
山、わが生きる力
白簱史朗=著
「この書は,私の半生,というより,人生の大部分の記録です」(著者「まえがき」)。<BR> 山と人の関わりを山岳写真の巨匠が,失われたモラル,物質文明への反撥を語り,生きること,可能性への努力の意味を,鋭い目とヒューマンな心で捉えた好著。
著者情報
白簱史朗
1933年、山梨県大月町生まれ。山岳写真の会「白い峰」会長。NPO日本高山植物保護協会会長。富士学会理事。日本写真家協会会員。日本写真協会会員。日本山岳会終身会員。第2次RCC(ロック・クライミング・クラブ)同人。山村民俗の会会員。主な受賞は、スイス「キング・アルバートⅠ世王記念財団」より授与された、世界初かつ唯一人の、山岳写真による芸術表現及び山岳文化貢献に対する「キング・アルバートⅠ世功労勲章」(2000年)をはじめ、文化賞受賞多数。著書に、写真集『南アルプス』(1970年)『尾瀬』(1974年)『富士山』(1977年、以上朝日新聞社)、『ヨーロッパ・アルプス』(1978年)『ネパール・ヒマラヤ』(1983年)『圏谷のシンフォニー』(2009年、以上山と渓谷社)、『カラー高山植物』(1982年、東京新聞出版局)、『白簱史朗の日本アルプス』(1990年)などの写真紀行シリーズ・『魅せられし山々』(2006年、以上新日本出版社)、『山と写真・わが青春』(1980年、岩波書店)、『山、わが生きる力』(2003年、新日本出版社)ほか多数。