
固有の発達課題を持つ青年期が,今の日本でどんな形をしているのかを探る。人間関係の問題から見えてくる自己のあり方,フリーター問題も含む自立への模索……,現代青年の大人への移行を社会全体で支援する必要性を解明する。
目次や構成
- プロローグ―現代の青年期をとらえるフレーム
- 第Ⅰ部 ひとを求めるがゆえの生きづらさ
- 若者の揺れる自画像
- 相手にふみ込むことへの恐れ
- 関係を生きるためのツール
- 「私らしさ」の消費をこえて
- 若者はどこが居場所か
- 第Ⅱ部 人生のレールくずしと自立への模索
- オウム真理教と自分さがしの落とし穴
- 今日の若者に「第二反抗期」はないのか
- コミックマーケットで考える女性にとっての現代
- ボランティアという「もう一つの世界」
- 若者はフリーターをどう見るか
- エピローグ―若者の大人への移行の社会的支援をめざして
- あとがき
著者情報
白井利明

大人へのなりかた 青年心理学の視点から
定価1,870円
(本体1,700円)
2003年11月