四月総選挙で盧武鉉大統領の「弾劾」を拒否した韓国。民主化と南北和解への歩みは新しい段階に―。その出発となった金大中政権以降の政治と社会、文化におよぶ大きな変化と国民の動きを気鋭のジャーナリストが活写。また、韓国の対北朝鮮、対米国、対日本への新しい対応と課題を浮き彫りにする。
目次や構成
[目次]
- はじめに
- 序 弾劾勢力を弾劾せよ!―2004年4月総選挙
- 1 与党ウリ党、単独過半数の大躍進
- 2 弾劾の底意見抜いた国民―よみがえった大統領選の争点
- 3 民主労働党の躍進
- 4 地域主義の壁
- 5 改革への熱い期待
- 一 金大中から盧武鉉へ
- 1 金大中政権の登場―保守と進歩の激闘
- 2 2000年総選挙と落選運動―炸裂した市民運動の力
- 3 ワールドカップの熱狂と愛国心
- 4 盧武鉉政権の誕生と苦闘
- 補 悲喜こもごもの韓国取材
- 二 韓国と北朝鮮―和解・交流と分断の現実
- 1 南北首脳会談
- 2 南北交流の現場―間近で見た北朝鮮の人々
- 3 南北交流と分断の現実
- 三 米国と韓国―自主と同盟のジレンマ
- 1 噴出する在韓への批判―老斤里、梅香里
- 2 「消えないろうそく」―孝順、美善の死
- 3 イラク戦争―揺れる韓米同盟
- 四 韓国と日本―協力の未来は見えるか
- 1 金大中大統領の対日積極外交
- 2 01年、教科書問題の激震―変わる韓国人の歴史観
- 3 清算されなかった過去―日韓は「双子」
- 4 ワールドカップの共催の光と影
- 5 盧武鉉政権と日韓関係
著者情報
面川誠
「しんぶん赤旗」外信部記者. 1964年福島県生まれ.東京外国語大学朝鮮語科卒業後、韓国留学、ジャパン・プレス・サービス社を経て現職。
変わる韓国
定価1,760円
(本体1,600円)
2004年5月