
“女子高生”というブランドを買われる少女たち、加害者も低年齢化した長崎の事件、ケータイ、テレビゲーム……。子どもたちは何に魅せられ、期待をし、またあきらめを抱いているのか、子どもを取りまく「いま」を取材。居場所を模索する思春期の子やともに悩む親、町づくりに踏み出した子どもたちの姿から見えてくるものは――。
目次や構成
[まえがきより]
私たち取材班は、いま子どもたちが置かれている環境はどうなっているのか、その中で子どもたちは何を感じ、どう生きようとしているのか、おとなにできることは何なのかを、読者の方々とともに考えていきたいという思いで、取材を始めました。
渋谷や長崎の街を歩き、子どもたちの声、おとなたちの声を聞きました。「非行」に走った子どもとその親に、胸のうちを語ってもらいました。一方、映像文化や情報技術の発展は、子どもたちを取り巻く環境に大きな変化をもたらしています。
アニメやテレビゲームが子どもに悪い影響を与えていないのだろうか。携帯電話やインターネットの普及で、子どもの交際が親の知らない危険なところにまで広がってしまっているのではないか。これらは現在の親たちが多かれ少なかれいだいている不安です。この問題でも、子どもたちの現実と親の悩み、さまざまな取り組みを取材しました。
… 中略 …
本書が「子どもたちのいま」を考える手助けとなり、国民的な対話と運動の一助になればと願っています。
著者情報
しんぶん赤旗 子どもたちのいま取材班

子どもたちの いま
定価1,430円
(本体1,300円)
2004年4月