
読み書きに少しも役立たず、面白くもないといわれる「教科書文法」。でも、本来「文法」とは確かな文を生み出すルール。そして文とは、私たちが、考えて、理解し、表現する時の基本単位。その文の構造や働きをつかめば、考える力も育ちます。国語教師だけでなく、一般の人々にもおすすめのユニークな文法論。
目次や構成
目次
- 一 生きて働く文法とは
- 文法はなぜ子どもたちに嫌われるのか
- 構文論の大切さ
- 外言と内言
- 文の構造を明らかに
- 文の成分をたしかに
- 二 文の成分って何だろう
- 何について語っているの―主部
- 説明・判断のためのいろいろな種類が―述部
- これがないと成り立たない動作も―補部
- 具体的に限定する―修飾部
- 各成分がつながって文ができる
- 三 単純な文から複雑な構造の文へ
- 文が重なり一つの長い文に―重文
- いろいろな文が組み合わさって―複文
- 四 文学の表現をどう読むか
- 会話と地の文の区別
- 行動描写
- 情景描写
- 心理説明
- ほか
- 五 論理的に考える力をどう育てるか
- 論理的思考力とは何か
- 主張を述べたら理由を
- 話し合いの大切さ
- 「国語の乱れ」
- ほか
- 主な参考文献
- あとがき
著者情報
岩田道雄

考える力を育てる日本語文法
定価2,090円
(本体1,900円)
2005年2月