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人はいつもコミュニケーション不全とたたかってきた!

言葉、通じてない? コミュニケーションの歴史としくみ

石井正人=著

定価1,760円(本体1,600円)

出版年月
2005年4月
ISBNコード
978-4-406-03179-0
仕様
0095/ 四六判並製/ 245P
タグ
芸術・生活    文化・芸術・スポーツ   
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「どうしてわかってくれないの?」――日常しばしば口をつくこの言葉。職場で、家庭で、ネット上で、多くの現代人が悩むコミュニケーション不全について、そのしくみと言葉の歴史から考えます。言葉を客観的にとらえることで、その背後にある社会の問題も見えてきます。自分の言葉を見つめ、自信を持つのに役立つ本。

目次や構成

[目次]

  • 第1章  「どうして分かってくれないのよ!」
    • ・インターネットで検索してみる
    • ・言葉という道具と社会のルール
    • ・目に見えないたたかいが動力に
  • 第2章  何事も古き世のみぞしたわしき―歴史的な言葉の変化のありさま
    • ・『徒然草』から獅子文六まで
    • ・長いスケールでの変化と「誤用」
    • ・「言語共同体」と言語変化への参加
  • 第3章  「寒いね」と言われても―言語コミュニケーションのしくみ
    • ・言語コミュニケーションの五つの要素
    • ・より根元的な規範機能について
    • ・五種類の伝達機能とそれぞれの不全
  • 第4章  断固たる曖昧さ―「流動性」が支えるコミュニケーション
    • ・なぜ言語に流動性があるのか
    • ・経済性、革新性、多様性、進化性
  • 第5章  「舞台」の上の私たち―発話場面をつくる文法の話
    • ・発話場面の人間関係と敬語
    • ・インド・ヨーロッパ諸語の文法構造
  • 第6章  不規則形なんて、なんであるの?―言語コミュニケーションの歴史変化
    • ・標準語という「正義と美」の世界
    • ・言語共同体の解体・再編の産物
  • 第7章  コミュニケーション不全に挑戦し続けること
    • ・どんな人間にもある能力と権利
    • ・武器としての標準語、文学と科学
  • 第8章  「木とはなんですか」―科学とコミュニケーション
    • ・抽象的な言葉と具体的世界
    • ・コミュニケーションにとっての科学
  • おわりに

著者情報

石井正人

1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科独語独文学専門課程修士課程修了。現在千葉大学文学部教授。中世ドイツ文学、中世ドイツ語史。著書に『中世牧歌の楽園とアジール――ラテン的要素とゲルマン的要素の対立と融合過程』(渓水社、1993)、訳書にギュンター・グラス『はてしなき荒野』(大月書店、1999)など。

言葉、通じてない?

言葉、通じてない? コミュニケーションの歴史としくみ

定価1,760円
(本体1,600円)

2005年4月