
高校中退後、アルバイトを転々としひょんなことから無認可の障害者共同作業所の正規職員となった吉岡保。仕事に戸惑いながら、仲間とともに経験を積むなかで、人とのつながりの大切さに気づいてゆく。競争社会のなかで悩む青年の心情をすくいとりながら、どう生きるかをさわやかに問いかける若手作家の熱いメッセージ。
目次や構成
[目次]
- 五月の風
- シュークリームの憂鬱
- へその魔法
- ダンボール箱の壁
- 串カツの誘惑
- 風見鶏の顔
- 透明な膜
- 棚の上の歴史
- キャンプソング
- エリアの外へ
著者情報
横田昌則
1969年大阪生まれ。守口高校(定時制)卒業。日本民主主義文学会会員。03年「夜、やがて朝」で第5回民主文学新人賞受賞。

靴紐を結んで
定価2,090円
(本体1,900円)
2005年7月