
大学を卒業してすぐの若者が、ひょんなことから米軍の報復攻撃を受けたアフガニスタンへ。死と喪失が当たり前の国で出会った子どもたちの笑顔に、自分自身と日本という国を見つめ直させられた。アフガニスタンを支援しつつ、人間が大切にされる社会へ、地域で表現活動にとりくむ生き方を語る。
目次や構成
〔目次〕
- 第1章 二〇〇二年八月、初めてのアフガニスタン
- 国境を越えて陸路でカブールへ
- おれなんかが来ちゃいけねぇ国だ
- ASCHIANAを会場に決める
- 遊びに来た外国人はおまえが初めて
- ムスタファホテルで出会った友
- カブールにもスタジオがあった!
- インシャアラー、インシャアラー
- コンサート当日の子どもたちの笑顔
- 第2章 生きるのが面倒だったころ
- 大学進学のためにボランティア?
- 「ガラの悪い」子たちが教えてくれた
- 「普段はおとなしかった」私のこと
- 「いろんな人の生き方を見たい
- 障害を持つ人たちと出会って
- 無関心でいることが命を脅かす
- 第3章 今後は何度もここに戻ってくる
- 帰国後のこととディビッドのメール
- NPO「ゆめうた」を設立する
- 芸術活動を通じて子どもたちに夢を
- ASCHIANAの子どもたちとの再開
- 「本当のアフガニスタン」へ
- アフガニスタンの仲間たち
- 子どもたちにとって大事なものは
- 第4章 この国でアフガニスタンを語る意味
- 人間が大切にされない世界で
- アフガンと日本の関係を知っているか
- メディアは役割を果たしているか
- 「人と人をつなぐ」ということ
- あとがき
著者情報
今川夏如
1978年東京生まれ。2002年3月東京国際大卒。NPO法人「みんなの夢の音楽隊」理事長。アフガニスタンで活動するNGO・Mobile Mini Circus for Childrenの日本での代表も務める。

トモダチニナルタメニ アフガニスタンが教えてくれたこと
定価1,430円
(本体1,300円)
2005年8月