
中南米でいま、新自由主義政策に反対し、民主的で平和な社会をつくろうという大きな変革の波が起きている。起爆剤となったのが豊富な石油資源の一方で極端な貧富の差があるベネズエラ。国民の大多数が参加する民主主義、貧困の克服、医療、教育の向上にとりくむその全体像を、ラテンアメリカ研究の第一人者がリアルに伝える。
目次や構成
〔目次〕
- 第1部 遥かなるベネズエラ(2004年11月)
はじめに
- "クリスマスツリー"に囲まれた夜のカラカス
- シモン・ボリーバルとは
- 2002年4月11日クーデターとヤグーノ陸橋
- 反動派によるメディア封鎖
- 新憲法『ポポル・ヴフ』
- 新自由主義政策の破綻とチャベス政権の登場
- 革命を支える社会的諸革命
- ベネスエラ革命とはなにか
- 第2部 本格的な社会構造改革へ(2005年8月)
はじめに
- 革命の推進条件を整備して
- 政治・経済・司法・選挙・軍事の実権の掌握へ
- 革命の深化、農業改革の本格的推進
- 内発的発展計画の最前線を訪ねる
- 社会主義論でなにが話し合われているか
- ベネズエラ簡略年表
- 参考文献
- あとがき
著者情報
新藤通弘
1944年生まれ。中央大学文学部卒。ハバナ大学非常勤講師。アジア・アフリカ研究所所員。著書『現代キューバ経済史――90年代経済改革の光と影』

革命のベネズエラ紀行
定価1,540円
(本体1,400円)
2006年5月