
例えばシャツ。綿、麻、ポリエステルなど、材質で吸湿性が違うのはなぜ? 布を作る無数の糸、それをよじって出てくる繊維を顕微鏡で眺めると……。身の回りのモノをじっくり観察、分析すると、面白い世界が現れます。ミクロの世界から私たちの直面する環境問題まで、先人の探求にもふれ、自然へのアプローチを考えます。
目次や構成
〔目次〕
- 第1章 身のまわりの「物」を観察してみよう
- どんな物がどこにあるのだろう
- 身近な製品や自然の中の物から
- どんな物かわかるにはどうしたらよいのだろう
- 第2章 衣服を例に物の世界を探ってみよう
- 衣服についての言葉、布の性質
- 糸の性質はどこからくるのだろう
- 繊維の中に目に見えない世界を見る
- 第3章 見えない物は本当にあるのだろうか?
- 真空の存在と実験および法則
- 空気の重さについて考える
- 見えないものが原因となる現象
- 第4章 いろいろな物を分類してみよう
- 大昔に使われていた物
- 無機物とはどんなものだろう
- 有機物とはどんなものだろう
- 第5章 物の違いと性質の違いの関係について考えてみよう
- 密度の違いって何だろう
- 硬さの違いって何だろう
- 電気の伝わりやすさの違いとは
- 物の分解性
- 第6章 物と環境について考えてみよう
- 天然物由来の物と環境
- プラスチックと環境問題
- 目に見えない物と環境問題
- 参考文献
- あとがき
著者情報
奈倉正宣
信州大学繊維学部教授(専攻は高分子材料)、工学博士。1972年日本大学大学院理工学研究科有機応用化学博士課程修了。1973-1984年信州大学繊維学部助手。1984-1991年同助教授。1991年より現職。

理科が好きになる「モノ探検」
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2007年2月