
生きる 暮らす 自分流
心豊かな暮らしのデザイン
中村攻=監修 むらと都市を結ぶ会=編
食の安全や子どもの教育、環境問題など、私たちには難題が山積しています。これまでと同じ暮らし方で大丈夫でしょうか? 自然に寄り添う生活や人々の絆がむすぶ地域社会…。「成長」に取り残されたがゆえに自分流の暮らしを切り開いてきた農村には、お金では買えない豊かさがあります。新たな暮らし方を農村から発信します。
目次や構成
〔目次〕
- 第1章 自分らしい暮らしのビジョンはありますか
- どこかおかしい私たちの暮らし
- 暮らしのビジョンは誰がつくってきたか
- 生きていく暮らしの絆は強まっているか
- 環境と共に生きているか
- 暮らしに安心を取り戻す
- 「成長」に取り残されたものから学ぼう
- 第2章 食べる 都市とむらが手をつなぎ食を豊かに
- 「食べ物は体にいいもの」これは昔の話ですか?
- 日本の風土に育てられた豊かな食が生きている
- 家族に食べさせたい食を、地域や都市の人たちにも
- 食べるって何?! 都市とむらが手をつなぎ、日本の食を再生する
- ◆わが家では、夏にはほうれんそうを食べません
- ◆本物の味を都会の人たちや、次代を担う子どもたちに
- 第3章 子育て 家族と地域の中で豊かに育て子どもたち
- 家庭も学校も地域も子育てする力を失ってしまったのか?
- 美しい自然・環境の中で感性豊かに育つ子どもたち
- 多世代の家族の中で育つ子どもたち
- 働くことと関わりながら育つ子どもたち
- 地域社会の中で育つ子どもたち
- 家庭と地域社会の教育力を再生しよう
- ◆千野果樹園物語
- 第4章 労働 働くことで自分が高まり社会が豊かに
- 働いて得られる喜びと感動
- モノは豊かでも厳しさを増す労働
- 変わる職業観と働き方
- 新しい「結い」でゆとりの農業
- 幸せ感を共有できる労働
- ◆人と自然との共生
- 第5章 学習 学ぶとは感動と発見そして生き方が変わること
- より良く生きたい、だけど思うようにならない現実
- 本当の学びは生き方、暮らし方を学ぶこと
- 暮らしと地域を変えていく農村女性の学習活動
- 暮らしの学習はこうして進める
- 学習を人生の柱にする女性 坂原シモさんのこと
- ◆農業をしていて幸せだと思うことがいっぱい
- 第6章 地域社会 人を育むつながりが生きている
- 人を信じない、安心して暮せない地域社会
- 子どももお年寄りも、役割を引き継ぐ循環社会
- 地域の良さの再発見こそ、再生の第一歩
- 自然と人とのよき出会いを
- ◆みんなの力でできた農産物直売所
- むすびにかえて
著者情報
中村攻
1942年三重県生まれ。千葉大学園芸学部緑地・環境学科教授。地域計画学専攻、工学博士。農村計画や、公園などの都市のオープンスペースを中心とする都市計画を研究するとともに、近年は子どもを犯罪から守るまちづくりのあり方についても提案・実践に努める。中央省庁や自治体でのまちづくり・むらづくりに係わる各種委員・研修講師等を歴任する。主な著書に『地域経営型グリーンツーリズム』(都市文化社、共著)、『子どもはどこで犯罪にあっているか』(晶文社)、『安全・安心なまちを子ども達へ』(自治体研究社)、『岩波講座 都市の再生を考える』第3巻(岩波書店、共著)ほか。

心豊かな暮らしのデザイン
定価1,320円
(本体1,200円)
2007年8月
むらと都市を結ぶ会

心豊かな暮らしのデザイン
定価1,320円
(本体1,200円)
2007年8月