
「早大調査チームが新たなひつぎ発見」「ハトシェプスト女王のミイラと確認」――今年になって相次ぐエジプトでの大発見。こうした数々の発掘・調査にかかわった著者が、古代エジプト文明の魅力と、最新の研究内容を分かりやすく紹介するとともに、エジプトに魅せられた日本の研究者たちのロマンと苦闘を描く読み物。
目次や構成
〔目次〕
- はじめに ―日本人はミイラが好き?!
- 古代エジプトのミイラ、その作られたイメージ
- ミイラ作りの歴史
- 「古代エジプト展」人気の秘密 ―映像と遺物で古代エジプト人の死生観を探る
- エジプト学とは何か
- 第1部 「王家の谷」を探る ―エジプト学最新事情
- ピラミッドの謎はどこまで解けたか
- いま注目の「王家の谷」 ―83年ぶりの新発見の墓
- 蘇る壁画、ミイラの復顔 ―科学技術を駆使して
- 文化遺産を未来に残す ―保存修復、観光と考古学
- 第2部 ピラミッドとスフィンクスは招く ―先人たちのロマンと苦闘
- 「宝探し」から学術調査へ ―エジプト学の誕生
- 日本人のエジプトとの出会い ―江戸時代〜戦前
- 立ち遅れからの脱却めざして ―戦後
- 参考文献
- あとがき
著者情報
近藤二郎
1951年生まれ。早稲田大学文学部学術院教授、早稲田大学エジプト学研究所所長。著書に『エジプトの考古学』『ヒエログリフを楽しむ』『ものの始まり50話』ほか。

最新エジプト学 蘇る「王家の谷」
定価1,540円
(本体1,400円)
2007年9月