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雇用と労働の「無法化」を根源からただす!

労働法を考える この国で人間を取り戻すために

脇田滋=著

定価1,760円(本体1,600円)

出版年月
2007年10月
ISBNコード
978-4-406-05071-5
仕様
0036/ 四六判並製/ 238P
タグ
社会    政治・法律   
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蔓延する不払い残業・違法残業、雇い止めなどの形の解雇の横行…。「労働法のない世界」が広がる日本の現実に引きつけ、なぜ働くルールが必要なのか、それはどんな法体系かを解き明かす。豊富な事例、国際的な流れをふまえた説得力ある理論。生活と命を守るためにも、不安定化する社会を立て直すためにも、必読の一冊。

目次や構成

〔目次〕

  • 第1章  命と暮らしを脅かす働き方の拡大
      「労働法のない世界」の広がり
    • 労働相談からみた雇用社会の変化
    • 非正規雇用の深刻な状況
    • 若者の未来を奪う働かせ方
    • 労働組合の後退
  • 第2章  働くルールが必要な労働者
    • 人口の大多数を占める労働者
    • 労働法の主体となる労働者とは?
    • 偽装雇用の広がりと「働くルール」の適用
  • 第3章  働くルールの形成と発展
    • 「自由・平等」の名目での「不自由と不平等」
    • 「働くルール」の発展と労働法の体系化
    • 労働者保護法
    • 労働団体法
    • 雇用保障法・社会保障法
  • 第4章  世界の働くルール
        EU諸国、ILO、韓国
    • 労働法が生き生きしている国
    • 人間らしい働き方を支える代表的労働組合
    • 産業別労働組合の転換
    • 厳しい非正規雇用への規制
  • 第5章  日本の制度と大企業の思惑
        世界とは異質な日本的労働慣行・労働法
    • 戦後の民主的労働法
    • 企業別分断と「内部労働市場」論
    • 1980年代前半から95年まで
    • 1995年以降
    • 「労働ビッグバン」と矛盾の顕在化
  • 第6章  働くルールの確立のために(その1)
        権利闘争の課題
    • 権利の自覚と点検闘争
    • 働くルールと労働者の基本的権利
    • 職場・企業の視点から地域的・国際的な視点へ
    • 権利の普及と労働法教育
  • 第7章  働くルールの確立のために(その2)
        非正規雇用をめぐるたたかい
    • 家計補助からフルタイムへの非正規の広がり
    • 有期雇用
    • 偽装雇用とILO
    • 間接雇用
    • 非正規雇用をめぐるたたかいの課題

著者情報

脇田滋

大阪市出身、龍谷大学法学部教授。労働法、社会保障法。京都大学大学院法学研究科博士課程満期退学博士(法学)。著書に『労働法の規制緩和と公正雇用保障』(法律文化社)、『しない・させないサービス残業』『派遣・契約社員 働き方のルール』『規制緩和と労働者・労働法制』(ともに旬報社)など。

労働法を考える

労働法を考える この国で人間を取り戻すために

定価1,760円
(本体1,600円)

2007年10月