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戦争・引揚げ体験をのりこえ、凛として華やかに輝く

南風洋子 涙を真珠にかえて・・・

南風洋子=著

定価1,870円(本体1,700円)

出版年月
2007年11月
ISBNコード
978-4-406-05073-9
仕様
0095/ 四六判上製/ 222P
タグ
芸術・生活    記録・回想・エッセイ   
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宝塚から新東宝、宇野重吉氏のすすめで民藝へと、華麗にそして直向きに芝居の道を歩む。しかし、その姿からは想像できない苦しみがあった。15歳という多感な少女を無残に傷つけた戦争。人間を信じられずに、孤独に閉ざしていた心を温めたのは芝居だった。最期まで女優でありつづけた南風洋子さんのラスト・メッセージ。

目次や構成

〔目次〕

  • I  出発(たびだち)
    • 生きる知恵を語りついで
    • 人を信じる、人を愛する
  • II  戦争の傷あと
    • 十五歳の終戦・引揚げ日記
    • ひとつの記録
    • 美しさも醜さも、丸ごとが人間
  • III  役者を生きる
    • 声のダメ出し―宇野重吉師のこと―
    • “お前、本当に芝居が好きか!”
    • 「泰山木の木の下で」との出逢い
    • 初演の稽古ノートから
    • わたしの古典
    • 歳月
    • ゴッホの絵のタッチのように
    • “キミは倖せだよ”
    • 珠玉のような人の情
    • 引揚げ体験と「二人の長い影」
    • 「人間嫌い」の「人間好き」
  • IV  縁(ゆかり)
    (ちか)すぎる思い出山田太一 さん
    可愛い親には旅をさせろやくみつる さん
    母のこと若杉民 さん
    わかれの言葉米倉斉加年 さん
    ありがとう―悼辞樫山文枝 さん
    戦後新劇の申し子矢野誠一 さん
    亡き友を倬む土井睦子 さん
    南風洋子さんと思い出小酒井美智子 さん
    南風洋子さんの最後の舞台野末悦子 さん

著者情報

南風洋子

神戸市生まれ。女優。1949年に宝塚歌劇団入団。53年に宝塚歌劇団を退団し、新東宝映画入社・デビュー。59年に宇野重吉さんのすすめで劇団民藝入団。宇野重吉初演出「運命」が初舞台。「泰山木の木の下で」「奇蹟の人」「炎の人―ゴッホ小伝―」など民藝の多くの代表作に出演する。その他、商業演劇、ミュージカル、テレビドラマ、映画など多数出演。2007年6・7月の山田太一作「林の中のナポリ」の主演が最後の舞台となる。8月19日没。1986年に地人会「噂の二人」のマーサ役で紀伊國屋演劇賞個人賞、96年に東宝「新版 香華」の太郎丸役で第21回菊田一夫演劇賞、99年に日本映画批評家大賞ゴールデングローリー賞を受賞する。

南風洋子 涙を真珠にかえて・・・

南風洋子 涙を真珠にかえて・・・

定価1,870円
(本体1,700円)

2007年11月