
生誕120年・没後80年。戦争前夜の1929年3月、治安維持法の死刑法への改悪に議会で唯一反対した山本宣治は、その夜テロリストの凶刃に倒れた。クリスチャンとしての若き日から生物学者を志した宣治が、労働者・農民のために命をかけてたたかったのはなぜか、その壮絶な人生を描く伝記小説の傑作。
目次や構成
〔目次〕
- 序 章 ゴルゴタの丘
- 第1章 エデンの園
- 第2章 智慧の木の実
- 第3章 わが肉の肉
- 第4章 モナリザの生誕
- 第5章 二人の預言者
- 第6章 哀れなイヴたち
- 第7章 追放
- 第8章 地の塩
- 第9章 われ笛吹けど
- 第10章 海をへだてつ
- 第11章 月光にぬれて
- 第12章 冬きたりなば
- 第13講 卑怯者 去らば去れ
- 終 章 墓もうごく
著者情報
西口克己
1913年京都生まれ。作家。著作に『西口克己小説集』14巻(新日本出版社)など。

新装版 山宣
定価2,530円
(本体2,300円)
2009年5月