
保育所づくり、乳児保育、延長保育、給食の充実、看護師の配置……保育者・保護者・保育関係者が力を合わせてつくり上げてきたのが現在の保育。保育をめぐる様々な運動の歴史と現在を整理し、これまで培われた運動のハウツーを各地の実践から探ります。子どもを真ん中に、楽しみながら長く続ける運動論の新たな地平を拓く!
目次や構成
〔目次〕
- まえがき
- 【第1部 保育所運動のこれまでとこれから】
- 【第2部 保育を豊かにする様々な運動】
- 第1章 地域の研究・実践交流運動
- 福島県保育連絡会の実践交流の取り組み
- 仙台保育問題研究会の活動
- 第2章 保育入所を保障する保育所づくり運動
- 新宿区での待機自動解消運動と認可運動について
- 東大阪市における待機児童解消の取り組み
- 第3章 住民・労働者による保育諸政策づくり運動
- 地域・自治体づくりと公立保育所の役割(安芸市)
- 子どもたちの「総幸福」をめざす保育・子育て支援政策づくり(墨田区)
- 第4章 公立保育所の民営化を許さない運動
- 西宮市に民営化計画を実質的に撤回させた運動
- 保育園だいすき!の気持ちでつながり合う船橋市の運動
- 第5章 保育者の専門性、労働者としての権利を守る運動
- 第6章 子どもの命を守る運動
- 第7章 多様な保育関係者がつどう合研・連絡会運動
- 兵庫の保育運動のこれまでとこれから
- 群馬保育問題連絡会の歩み
- 第8章 保護者の運動
- 私が保育運動をしているワケ
- 大好きな保育園を守りたい
- 保育運動に対する思い
- 第9章 保育運動の発展を支える合研・連絡会型の運動
- 【第3部 保育をつくる運動と希望の実現(座談会)】
- あとがき
読者の感想
- ・第?部の座談会は、保育運動に関してナマの意見が出され、大変さを痛感する。
- ・「運動をどうやってつくるか」を正面から書いた本というのは、実は画期的なのでは?
- ・自分の言葉で書かれており、難しい言葉が少ないのがよい。
著者情報
逆井直紀
1960年生まれ。保育研究所常任理事。共著書に『子ども福祉』(2007年、建帛社)、『保育小辞典』(2006年、大月書店)、『子ども白書2009年版』(草土文化)、『徹底検証!保育制度「改革」――新制度案に子どもの未来は託せない』(2009年、ちいさいなかま社)、『保育白書2009年版』(ちいさいなかま社)など。

保育の理論と実践講座第5巻 保育をつくる運動と希望の実現 ネットワークをどうつくるか
定価1,980円
(本体1,800円)
2009年12月
実方伸子
1957年生まれ。全国保育団体連絡会事務局長。共著書に『子どもの貧困』(2008年、明石書店)、『福祉・保育現場の貧困』(2009年、明石書店)、『保育白書2009年版』(ちいさいなかま社)など。

保育の理論と実践講座第5巻 保育をつくる運動と希望の実現 ネットワークをどうつくるか
定価1,980円
(本体1,800円)
2009年12月