
舞台は、90年代後半からの「金融ビッグバン」で再編成される大銀行。一方職場には高校、大学を出て30年働いた女性が20代男性行員と同じ賃金という驚くべき現実が。機会均等法とは何だったのか、人間らしく生きられる社会と職場を求めて、勇気をふるい男女差別是正の声を上げた女性行員たちの闘いを描く長編。
目次や構成
- 第一章 妻・母・銀行労働者として
- 第ニ章 男女差別のはざまで
- 第三章 就職氷河期に
- 第四章 出会いのとき
- 第五章 女性たちの反乱
- 第六章 希望に向かって
- 第七章 家族の絆
- 第八章 ビッグバンの嵐
- 第九章 生きる実感
- 第十章 新世紀の雪
- 第十一章 巨艦の行方
- 第十二章 調停への道
- 第十三章 曠野は続く
著者情報
山形暁子
1940年生まれ。大手都市銀行で36年間働く。作家、日本民主主義文学会会員。著書に『トラブル』『家族の小径』『山形暁子短篇小説選』『愛と平和と文学に生きる』

女たちの曠野
定価2,640円
(本体2,400円)
2010年12月