
戦後の松川事件、メーデー事件、東京都公安条例事件などの謀略事件、弾圧事件をはじめ数多くの刑事事件で、被告人の人権を守るたたかいに大きな役割を果たした弁護士・中田直人。その経験を生かして戦後の民主的司法制度の確立のために研究活動を精力的におこなった著者の業績を精選した著作集。
目次や構成
- 第一部 裁判闘争における基本的人権の擁護
- 第一章 裁判闘争
- 第ニ章 メーデー事件
- 第三章 松川事件
- 第四章 狭山事件
- 第二部 刑事司法制度に対する批判的考察
- 第一章 公安警察活動に対する批判的考察
- 第二章 司法制度に対する批判的考察
- 第三部 著者略歴・業績目録
著者情報
中田直人
1931~2009年。弁護士、自由法曹団事務局長、民主法律家協会理事長、茨城大学人文学部教授、関東学院大学法学部教授などを歴任。著書に「松川運動全史―大衆的裁判闘争の十五年―」(共著)、「人権と公判闘争」(共著)、「安保条約下の治安体制」(共著)、「市民と刑法―刑法改正問題を考える」(共著)、「メーデー事件裁判闘争史」、「思想的犯罪に対する研究」(復刻版)、「啓蒙思想と刑事法―風早八十二先生追悼論文集」(共著)、「憲法判例をつくる」(監修・共編著)など。

国民のための刑事法学 その理論と闘い
定価4,400円
(本体4,000円)
2011年1月