
戊辰戦争で官軍に降伏した仙台藩の支藩岩出山藩。主従が生き残る道は、開拓民として蝦夷地の石狩郡当別町に移住することだった。氾濫する河川との格闘、想像を絶する厳しい開拓、土民となる武士達の古い主従関係と新しい生き方への葛藤を織り込みながら、明治維新期の北海道を描く歴史大河小説。
著者情報
本庄陸男
1905~1939年。北海道当別町に生まれる。プロレタリア文学作家。1939年、大作『石狩川』刊行二カ月後に病没。ほかに「白い壁」「橋梁」などに作品がある。

石狩川
定価2,640円
(本体2,400円)
2011年5月