
『資本論』の内容とマルクス経済学の魅力を今日の経済事象にひきつけて、おもしろく・やさしく・しっかりと解説する。危機深まる今日の資本主義――その根底を貫く“法則”を知り、今を自覚的に生きるための新テキスト。「なぜいまマルクスか?」「注目したいこの個所」「資本論の方法とは」などの“道先案内”も興味深い。
目次や構成
- 序 今こそ!『資本論』―マルクス経済学の魅力
- 第1回 商品とは何か、貨幣とは何か
- 第2回 貨幣の正体と貨幣のはたらき
- 第3回 貨幣から資本へ
- 第4回 資本のもうけは、どこからどのように生じるか
- 第5回 生産技術の改善、生産性の向上で、もうけは増える
- 第6回 賃金とは何か、どのように決まるのか
- 第7回 資本の蓄積と労働者の貧困
- 第8回 資本の流通過程、恐慌について
- 第9回 利潤と平均利潤の形成、商業利潤・利子・地代
- 最終回 『資本論』の源流―スミス、リカードからマルクスへ
- 補 論 弁証法の学習のすすめ
著者情報
平野喜一郎
1938年兵庫県生まれ。三重大学名誉教授

入門講座『資本論』を学ぶ人のために
定価1,760円
(本体1,600円)
2011年6月