
景気を冷え込ませ、政府の借金を増やし、「格差」を広げる――日本の「失われた20年」に影を落としてきた消費税の真実と、野田政権が「待ったなし」とする増税論のウソを解明。「増税やむなしか」と感じている人の疑問にも判りやすく答えます。共産党の社会保障充実・財政危機打開の提言も丁寧に解説。いま、必読の一冊です!
目次や構成
- はじめに——日本の「失われた20年」は、消費税とともに始まった
- 第1章 消費税増税の三つの害悪
- 1 くらしと経済に大打撃
- 2 財政危機をますます深刻化
- 3 格差を広げる不公平な税
- 第2章 「一体改革」の7つのウソ
- 1 「社会保障に使う」というウソ
- 2 「上げないと財政が危ない」というウソ
- 3 「みんなが負担する」というウソ
- 4 「景気に中立」というウソ
- 5 「税率10パーセント」のウソ
- 6 「身を切る」というウソ
- 7 「世界の常識」というウソ
- 補論 政府の「財政健全化目標」の問題点
- 第三章 消費税増税なしで社会保障は良くなる
- 1 日本の社会保障はもっと良くできる
- 2 2つの改革、2つの段階
- 3 第1の段階「社会保障再生計画」の実行
- 4 財源はムダ一掃と富裕層・大企業の負担で
- 5 第2の段階 応能負担の税制改革で先進水準の社会保障へ
- 6 経済を健全な成長の軌道にのせる民主的経済改革
- 7 経済・財政の見通しについて
- おわりに
- 消費税・「一体改革」豆知識
著者情報
垣内亮
1952年12月24日、東京都出身。日本共産党中央委員会政策委員会。東京大学工学部計数工学科卒業。党東京都委員会、国会議員団事務局勤務を経て2000年から現職。著書に『消費税が日本をダメにする』(2012年)、『財政危機からどう脱出するか』(共著、1997年、いずれも新日本出版社)。

消費税が日本をダメにする
定価1,320円
(本体1,200円)
2012年4月