
医のこころは「金持ちより心持ち」
風のひと 土のひと 医す立場からの伝言
色平哲郎=著
医療崩壊が叫ばれて久しいが、そこでは制度だけではない大事な人の心も失われようとしているのではないか。世界を放浪後、佐久総合病院の門を叩き、10年以上にわたって地域医療を実践する医者が、そこで発見した医の原点と命の有り様とは。信州の農村から、医療の枠を超えて現代人の生き方を問う異色のエッセイ集。
目次や構成
〔目次〕
- 第1章 メディカルブログ・医のふるさと
- 1.赤ひげ幻想
- 2.ハケンとセイホ
- 3.レントゲン、生活までは写せない
- 4.医(いや)す者として
- 第2章 金持ちより心持ち
- 1.「ひもじさ」を忘れた日本人へ
- 2.「むら」のカルテ
著者情報
色平哲郎
1960年神奈川県生まれ。東京大学工学部を中退し、世界を放浪後、京都大学医学部卒。1990年からJA長野厚生連佐久総合病院に入り、南相木村診療所長として地域医療に従事。現在、佐久総合病院地域医療部地域ケア科医長。世界こども財団評議員、外国人労働者女性支援のNGO活動に献身。タイ国政府から日本人ドクターとして初表彰。九条の会(長野県・医療者)会員。著書に『命に値段がつく日』(山岡淳一郎共著2005年、中公新書ラクレ)、『大往生の条件』(2003年、角川新書)がある。

風のひと 土のひと 医す立場からの伝言
定価1,760円
(本体1,600円)
2012年6月