
長期不況に陥り低迷する日本経済――なぜ不況は長引いているのか、どのような要因によるのか、政府がとってきた不況対策を歴史的に検証し批判する。アベノミクスの理論的源流、金融緩和と通貨膨張の仕組み、証券化し金融の取引材料に組み込まれる国債問題など、現代不況の実態を豊富なデータ・図表で実証的に解明する。
目次や構成
【目次】
- 1 序章 現代不況論への視覚
- 2 不況をどうみているか
- 3 不況対策とはなにか
- 4 不況はどうして起きたか
- 5 通貨膨張の仕組み
- 6 為替と株価の動き
- 7 国債はどうなっている
- 8 金融資産の膨張
- 9 終章 総括ーー展望にかえて
著者情報
金子貞吉
1935年生まれ。中央大学経済学部、同大学院博士後期課程、同経済学部助手、教授を経て定年退職。在職中、経済学部長、中央大学理事を歴任。中央大学名誉教授。主著『資本主義発展の基本理論』(1980年、青木書店)、『戦後日本経済の総点検』(1996年、学文社)、『導入 日本経済』(共著、2008年、学文社)。

現代不況の実像とマネー経済
定価1,980円
(本体1,800円)
2013年8月