
「格差」、そして過度の競争の時代、社会の希望であるはずの高校生をどう育んでいけばいいのか。「イマドキの高校生」への見方からはじめ、進学校やいわゆる「困難校」での実践、キャリア教育・職業教育の実際、さらには入試や中退の現実、教育費、学校評価などの制度論、高校政策論まで。教師、研究者が希望を探った一冊!
目次や構成
【目次】
- 序章 今、高校では (小池由美子)
- 第1章 高校生が社会をつくり、社会が高校生をつくる (菅間正道)
- 「共闘的他者」としての高校生
- 第2章 競争の教育でなく社会の主人公となる主体形成の教育を (小池由美子)
- 第3章 じっくり生徒に向き合うということ (谷口藤雄)
- 高校における特別支援教育から見えるもの
- 第4章 教育としてのキャリア教育 (児美川孝一郎)
- 第5章 高校生に必要な職業労働教育とは何か (林 萬太郎)
- 第6章 中学校からの視点で高校入試を考える (綿貫公平)
- 格差を助長し「すみわけ社会」をつくる高校教育でよいか
- 第7章 高校中退調査から見えてきたもの (乾 彰夫)
- 第8章 教育費の無償化の意義と今後の課題 (三輪定宣)
- 第9章 学校評価と開かれた学校づくり (日永龍彦)
- 第10章 適格者主義の克服と真の高校教育改革に向けて (佐古田 博)
- 終章 高校教育の実践課題と希望 (植田健男)
- 「教育再生」をどう読み解くか (小野川禎彦)
- あとがき
著者情報
小池由美子
埼玉県立高校教諭。著書に『学校評価と四者協議会』(2011、同時代社)など。

新しい高校教育をつくる 高校生のためにできること
定価1,980円
(本体1,800円)
2014年1月