
戦後70年! 原水爆禁止運動の“原点”を伝える感動の書。
新装版 長崎に生きる “原爆乙女”渡辺千恵子の歩み
渡辺千恵子=著
被爆し寝たきりとなった10年の沈黙を破り、闘いの中で人間としてよみがえった乙女の半生記。原爆は人間に何をもたらし、被爆者はどのように立ち向かったのか――被爆者の真の姿を世界に訴え、日本の反核平和運動で大きな役割を果たした彼女が遺したメッセージとは。運動の原点をよびおこし、あらたな感動と勇気を与える復刊の書。
目次や構成
【目次】
- 被爆者を忘れないで
- ……谷口稜嘩(日本原水爆被害者団体協議会代表委員)
- この本を手にされたあなたへ
- ……有馬理恵(女優、日本平和委員会代表理事)
- 1 被爆後のわたし
- 2 生い立ち
- 3 母スガのこと
- 4 長崎原爆乙女の会
- 5 原水爆禁止運動とわたし(その1)
- 6 原水爆禁止運動とわたし(その2)
- 7 生きるということ
- おわりに
- [再刊によせて]生きて、生きて、生き抜いた千恵子さん
- ……安田和也(都立第五福竜丸展示館主任学芸員)
著者情報
渡辺千恵子
1928年生まれ。16歳の女学生時代だった1945年8月9日、学徒報国隊の動員先である三菱電機製作所で被爆し下半身不随となる。1955年、「長崎原爆乙女の会」の結成に参加。以後、原水爆禁止運動にたずさわり、被爆者の真の姿と訴えを世界の人々に伝えるうえで大きな役割を果たす。著書に、『長崎に生きる』(新日本新書)、『長崎を忘れない』(草土文化)、『長崎に燃えよ、オリンポスの火』(草土文化、共著)、『長崎よ、誓いの火よ』(草の根出版会)。1993年3月13日、64歳で死去。

新装版 長崎に生きる “原爆乙女”渡辺千恵子の歩み
定価1,760円
(本体1,600円)
2015年3月