大手通信系企業の研究所で働く真下裕造は、共産党員として職場でさまざまな差別を受けながらも、それに抗して活動を続けて退職間近を迎える。福島第一原発事故を契機に、かつての学生運動仲間と専門的知識を共有しながら原発ゼロの運動をすすめる主人公と、その心意気に共感して党に接近してくる職場の若者たちを描く長編。
著者情報
風見梢太郎
1948年福井県敦賀市生まれ。京都大学工学部卒業。日本民主主義文学会会員。著書に『風見梢太郎原発小説集』(2014年、光陽出版社)、『神の与え給いし時間』(2013年、ケイ・アイ・メディア)、『私たちは原発と共存できない』(2013年、日本科学者会議編・共著)、『浜風受くる日々に』(2008年、新日本出版社)、『けぶる対岸』(2000年、新日本出版社)など。
再びの朝
定価2,420円
(本体2,200円)
2015年5月