
教師がこんな状況に置かれていては子どもも親も不幸だ――うつ病や自殺などが新採教師にもベテランにも広がる状況を考え続けてきた著者の思いです。具体例と統計による実態把握、「行政犯罪」といわれる政策的背景、その仕事が持つ特有の難しさを乗りこえるための教員文化とその崩れ。国際比較もふまえ打開方向を探ります。
著者情報
久冨善之
1946年、福岡県生まれ。東京大学教育学部卒。一橋大学名誉教授。教育科学研究会常任委員。専門は教育社会学、学校文化・教員文化論。著書は『教育をつくる』(共編著、2015年、旬報社)、『新採教師の死が遺したもの』(共編著、2012年、高文研)、『新採教師はなぜ追いつめられたのか』(編著、2010年、高文研)、『競争の教育』(1993年、労働旬報社)、など多数。

日本の教師、その12章 困難から希望への途を求めて
定価2,310円
(本体2,100円)
2017年1月