
環境保全をテーマに数々の作品を発表し、警告を発し続ける著者が渾身の力を込めて描いた、森の守り人“ニングル”と、森に生かされる人間の物語=「ニングル」、鳥インフルエンザの疑いで虐殺される野鳥たちの悲鳴を心の耳で聞き取った倉本が描く、森と、水と、命の物語=「マロース」。生命の輝きと、それを壊す人間の愚かしさを問う二作品を収録。
著者情報
倉本聰
1935年1月1日、代々木生まれ。東京大学文学部美学科卒業。59年ニッポン放送入社、63年退社しシナリオ作家として独立。芸術祭最優秀賞(72年・「ぜんまい仕掛けの柱時計」)、芸術選奨文部大臣賞(76年・「前略おふくろ様」)など受賞は数知れず。主な書籍『北の国から』『倉本聰コレクション・全30巻』(理論社)など多数。

倉本聰戯曲全集全6巻第3巻 ニングル/マロース
定価2,750円
(本体2,500円)
2018年1月