
不登校、いじめ、教科書問題、パワハラなどが吹き荒れる教育現場で、小学校教員高橋真之は、挫折しかける新任教師を援助し、いじめ問題を乗り越えようとしていた。安保法制の強行、大阪府知事・市長ダブル選挙という政治的激動の大阪で、子どもたちに寄り添い、同僚教員、父母と心一つに奮闘する青年教師の成長を描く。
目次や構成
目次
- 第一章 新学年スタート
- 第二章 「都構想」住民投票
- 第三章 波乱の日々
- 第四章 沖縄の海と空
- 第五章 夏を駆ける
- 第六章 許すな戦争法
- 第七章 研究授業
- 第八章 大阪秋の陣
- 第九章 学校スタンダード
- 第十章 みんなの晴れ舞台
- あとがき
著者情報
松本喜久夫
1945年三重県生まれ。三重大学卒業後、大阪市の小学校教員となり、演劇教育にとりくむなかで、多くの脚本を執筆。2006年退職後、日本民主主義文学会に加入し、戯曲と小説を執筆。著書に『明日への坂道』(2014年、光陽出版社)、『おれはロビンフッド・松本喜久夫脚本集』(2011年、晩成書房)ほか。

希望を紡ぐ教室
定価2,420円
(本体2,200円)
2020年5月