
「韓国併合」110年。歴史を学び、日韓の未来を考える
朝鮮半島を日本が領土とした時代
糟谷憲一=著
日本が朝鮮を植民地とした「韓国併合」から110年。1945年の日本の敗戦で朝鮮は解放されたが、元日本軍「慰安婦」、強制連行・徴用工の戦後補償問題が未解決のままである。私たちが知らされていない、日本の領土とされた時代に何があったのか。その歴史を、朝鮮の開国から解放と南北分断までを視野に学ぶ。
目次や構成
目次
- 第一部 朝鮮の開国・開化と日本の朝鮮侵略政策
- 第一章 一九世紀半ばの朝鮮
- 1 朝鮮王朝後期の政治と社会
- 2 朝鮮王朝後期の対外関係
- 第二章 朝鮮の開国・開化と日本
- 1 大院君政権の時代
- 2 閔氏政権の成立と開国
- 3 開化政策への転換と政局の激動
- 4 日清戦争と朝鮮
- 5 甲午改革後の朝鮮
- 第三章 朝鮮の植民地化
- 1 日露戦争と朝鮮
- 2 保護国支配から「韓国併合」へ
- 第二部 植民地支配下の朝鮮
- 第四章 武断政治と三・一独立運動
- 1 武断政治の時代
- 2 三・一独立運動
- 第五章 「文化政治」から農村振興運動へ
- 1 「文化政治」への転換
- 2 産米増殖計画と「工業化」政策
- 3 民族運動・社会運動の展開
- 4 農村振興運動
- 5 「満洲事変」と朝鮮
- 6 一九三〇年代の民族運動・社会運動
- 第六章 皇国臣民化政策下の朝鮮
- 1 皇国臣民化政策の展開
- 2 戦時動員体制の構築と強化
- 3 戦時下の抵抗と対日協力
- 第七章 植民地からの解放と植民地支配清算の課題
- 1 解放後の朝鮮半島と日本との関係
- 2 日本が負う植民地支配清算の課題
参考文献
年表
あとがき
著者情報
糟谷憲一
1949年生まれ。東京大学卒。一橋大学名誉教授。専門は朝鮮史で朝鮮史研究会会長、歴史科学協議会代表理事など歴任。著書に『朝鮮の近代』(1996年)、『朝鮮史〈世界各国史2〉』(共著、2000年)、 『朝鮮現代史』(共著、2016年、いずれも山川出版社)など。

朝鮮半島を日本が領土とした時代
定価1,980円
(本体1,800円)
2020年8月